《春琴抄》里的女性崇拜

《春琴抄》里的女性崇拜
内 容 提 要
谷崎润一郎是日本耽美派中极具特色的一位作家。他历经明治，大正，昭和年代，开展作家活动，作品中一直描写着女性美，表现女性崇拜意识。《春琴抄》被认为是谷崎润一郎的作品中表现女性崇拜意识中的最高杰作。因此，具有很大的研究价值。
本文为了更进一步理解《春琴抄》中的女性崇拜意识，以小说为根据，综合各项文献资料，试着对《春琴抄》中两位主人公——“春琴”和“佐助”进行了详细的分析。在分析两位人物时，着重于分析他们的心理和行为，并且在论文的最后部分，从作品所处的时代背景和两人不同的社会地位，简单地分析了女性崇拜意识所产生的原因。结果发现，主人公两人均有着变态的心理和异常的行为，并且这种的心理和行为是与当时的社会背景和两人不同的社会地位有着很大的关系的。从而笔者得出结论，《春琴抄》正是通过描写主人公的变态心理和异常行为，来表现其女性崇拜意识的。

    关键词： 女性崇拜 病态心理 异常行为 时代 社会地位
要    旨
谷崎潤一郎は日本で耽美派の中で極めて特異な作風を持っている作家である。彼は明治から大正、昭和にわたって作家活動を展開していたが、作品の中で一貫して女性美を描き続け、女性崇拝の意識を表している。『春琴抄』はその女性崇拝の意識を表す最傑作と言われている。したがって、すこぶる研究価値を有する。
本論はより深く『春琴抄』における女性崇拝を理解するために、その小説を基にしてさまざまな文献や資料などを集めて、『春琴抄』における二人の主人公——“春琴”と“佐助”を詳しく分析した。この二人人物を分析した時、彼らの心理活動と行為にポイントを置き、そして論文の最後の部分に作品における時代背景や二人主人公の違った社会地位などから、女性崇拝の意識が生じた原因を簡単に分析してみた。主人公二人とも病的な心理、異常の行為を持っているという結果が出た。それゆえ、『春琴抄』は主人公の病的な心理と異常の行為をえがったことを通して、女性への崇拝意識を伝えたのである。

キーワード：女性崇拝 病的な心理 異常の行為 時代 社会地位

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