太宰治《斜阳》―以蛇为象征的反抗精神

《斜阳》是战后无赖派作家太宰治晚期的代表作。本作于战败后不久的昭和22年发表。本作品如实地反应出战后日本社会的世态炎凉，并使“斜阳族”这一新名词流行起来。从发表就引起了强烈反响，并赢得了相当高的人气。
本论文以《斜阳》作中频繁出现的蛇以与其相关的几类形象为焦点，沿着主人公和子的成长历程进行论证。本论文大致分为两部分，第一部分主要围绕和子的第一次道德革命进行分析，对日本独有的蛇和蝮蛇的形象及圣经中的蛇的形象分别对和子的反抗精神的形成及发展产生的影响进行论证。第二部分主要围绕道德革命成功后和子的新一轮革命进行分析，通过探讨新出现的太阳这一形象与蛇的关系，对和子的反抗精神的变化进行论述。

关键词：斜阳蛇道德革命反抗精神
要旨

　『斜陽』は戦後無頼派の作家太宰治晩期の代表作である。この作品はは敗戦間もない時期の昭和二十二年に発表され、敗戦後の世相を如実に表し、「斜陽族」という言葉を流行らせた。発表当初から大きな反響を呼び、人気を博していた。
本稿は『斜陽』の作中で、頻繁に出ている蛇とそれに関連する一連のイメージに焦点を合わせ、主人公であるかず子の成長過程に沿ったという形で、論証を進めた。本稿は二部からなっている。第一部では、主にかず子の道徳革命の第一回戦について分析し、日本における蛇や蝮のイメージと聖書における蛇のイメージがそれぞれかず子の反抗精神の形成と発展に与えた影響を論証する。第二部では、主にかず子が道徳革命を成功させた後の新たな道徳革命について分析し、新たに浮上する太陽のイメージと蛇の関係性を検証し、かず子の反抗精神の変化について、述べてみる。

キーワード：斜陽蛇道德革命　反抗精神
 

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