『敦煌』における人物構造の探究―――「歴史其儘と歴史離れ」の歴史小説のあり方に基づく

井上靖是二战后日本的一位具备多才能的广为人知的作家。井上靖的文学之路从诗开始，但是他正式登上日本文坛则是从他的代表作---《斗牛》当选芥川文学奖开始。然而，井上靖文学的代表还是要提到他的历史小说。与二战后日本国内反思战争和对人的性欲的描写的主流文学题材不同，井上靖的历史小说给日本战后文学带来了新风。历史小说的创作在井上靖作家生涯中是最为重要的一个部分，特别是以中国为舞台的历史小说占据了其历史小说创作的比较大的部分。井上靖的历史小说创作方式和欧森外的专注「忠于历史」还有芥川龙之介的专注「远离历史」不同，井上靖则是把「忠于历史」和自己的想象相结合进行创作。而《敦煌》这部作品是体现井上靖这一创作手法的代表作之一。
  《敦煌》是昭和三十四年（1959）一月到五月在《群像》杂志上进行了连载，同年的十一月《敦煌》就出了单行本。昭和三十五年（1960）一月井上靖凭借着《敦煌》和《楼兰》两部作品获得了每日艺术大奖。井上靖曾说过《敦煌》是一部「在某个意义上是远离历史」的历史小说。而表现「远离历史」的这个「某个意义上」就指的是《敦煌》中的人物构造以及井上靖创作《敦煌》的目的。人物的行动发挥着把自己的想象和历史相结合的作用。而井上靖通过运用三种的人物关系之间的纠葛，写成了想象与历史结合的《敦煌》一书。通过分析《敦煌》中三种人物关系间的纠葛，可以了解到井上靖特色的历史小说。
  本论文在「忠于历史和远离历史」的概念上，通过对《敦煌》中三种人物关系间的纠葛的分析，探究井上靖的历史小说的创作手法和对历史小说的态度。
  第一部分主要阐述本论文的写作动机，研究的目的和手法，并简单介绍中日有关井上靖的《敦煌》的研究状况。
  第二部分是本论文的正文部分。这个部分由三个章节所组成。第一章节阐述「忠于历史和远离历史」的概念以及对历史小说的观念进行说明，在这两个概念之上对探明《敦煌》是一部怎样的历史小说。第二章节对三种人物间的纠葛---「虚构人物间的纠葛」「实际存在人物间的纠葛」「虚构人物和实际存在人物间的纠葛」进行分析，探究各人物关系间的纠葛对《敦煌》的故事带来了怎样的影响并有如何把故事牵引到最后。第三章节更进一步分析这三种人物间的纠葛和《敦煌》的「远离历史」部分的关系。
  第三部分是研究结论部分。这部分会在第一部分和第二部分的研究情况之上，探求从《敦煌》一书中井上靖所表现的历史小说的创作手法和其对历史小说的态度。本论文所引用的是2013年7月5日新潮文库版的《敦煌》

关键词：敦煌 远离历史 纠葛 井上靖 历史小说 

要旨

井上靖は戦後の多才な作家としてよく知られている。井上靖の文学への発足は詩作から始まったが、文壇に登場するのは彼の代表作―――『闘牛』が芥川賞に選ばれたからであった。しかし、井上靖文学を代表するのはやはり歴史小説である。戦後文学に戦争への再考と人間の性欲の主流の作品とは違って、井上靖の歴史小説は新風のように戦後文学に新たなものをもたらした。歴史小説の創作は井上靖の作家生涯の中でもっとも重要な部分であり、特に中国を舞台にして歴史小説は大きな幅を占められた。井上靖の歴史小説の創作方法は「歴史其儘」あるいは「歴史離れ」だけにこだわっているとは違って、歴史其儘と自分の想像を合わせて創作することである。「敦煌」はこの方法の一つの代表作と言ってもよかろう。
『敦煌』という作品は昭和三十四年（１９５９）一月から五月にかけて雑誌「群像」に連載し、同年十一月に単行本化された。昭和三十五年（１９６０）一月に井上靖は『敦煌』『楼蘭』により毎日芸術大賞をうけた。『敦煌』は「ある意味では歴史離れ」の歴史小説として井上靖はそう言っている。その歴史離れを表しているの「ある意味」は『敦煌』の中の人物構造と井上靖がこの物語を書く目的であろう。人物の行動は自分の空想と歴史を繋げりという役割を果たしている。井上靖は三種類の人物関係間の「葛藤」を導入し、空想と歴史と合わせる作品―――『敦煌』を完成した。『敦煌』での三種類の人物関係間「葛藤」の描写から、井上靖なりの歴史小説の姿を究明できるだろう。
本論は「歴史其儘と歴史離れ」の概念の元に、『敦煌』にける三種類の人物関係を通じて、井上靖の歴史小説の創作手法または歴史小説への態度を探求しようとする。
一番目の部分は論文を書くのきっかけ、及び研究目的と手法について説明し、井上靖の『敦煌』について中日での研究状況もまとめる。
二番目の部分は本論であり、この部分は三つの部分から組み立てられている。第一章節では、「歴史其儘と歴史離れ」の概念と歴史小説について説明し、この二つの概念から『敦煌』はどのような歴史小説について説明する。第二章節では、三種類の人物関係間の「葛藤」―――「虚構人物同士の『葛藤』」「実在人物同士の『葛藤』」「虚構人物と実在人物との『葛藤』」について分析し、各人物関係は『敦煌』にどのような影響を与え、またどのように物語を結末まで導かせるのを探求する。第三章節ではこの三種類の人物関係間の「葛藤」と『敦煌』の「歴史離れ」の部分の関係についてより一層分析する。
三番目の部分は結論である。一番目と二番目の部分を踏まえて、『敦煌』における井上靖の歴史小説の創作手法と歴史小説への態度を求める。
本論文における『敦煌』の引用はすべて新潮文庫、平成２５年７月１５日の版からである。

キーワード：敦煌　歴史離れ　葛藤　井上靖　歴史

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