村上春树《1Q84》中的女性形象分析

摘要
作家村上春树的最新作《1Q84》是继《海边的卡夫卡》（二〇〇二年）之后，暌违七年的长篇小说。共分为BOOK1(4月-6月）、BOOK2（7月-9月）以及BOOK3（10月-12月）三部。每一部均在上市不久就达到百万销量，且至今仍保持良好的销售势头。可以说，这股“1Q84风潮”即使是在以往大热的村上春树作品中也是极为少见的。
小说的男女主人公分别名为“青豆”和“天吾”，曾经小学同班的他们在10岁时握过一次手。此后分离的两人，背负着内心的创伤相互思念，过着丝毫体会不到现实感的日子。但在1984年，天吾与青豆都被卷入了与新兴宗教团体“先驱”有关的事件中，随即更察觉到自己也因此踏入了“1Q84"这个与现实世界有着微妙差别的异空间。故事由此展开。BOOK1和BOOK2中青豆的章节（单数章）与天吾的章节（偶数章）交替进行，在BOOK3中又增加了牛河的章节，从调查这两人的牛河的视野进行叙述。
迄今为止的村上春树的作品中，主人公大多为男性。还从未有过如同《1Q84》般，不仅女性与男性同时作为故事的主角，且该名女性推动故事发展的情况。拥有众多女性读者的村上春树，在这次终于开始从女性的角度描述故事。另一方面，比较《1Q84》和宫崎骏导演的动画电影《千与千寻的神隐》，也能发现故事结构以及对女性主人公的刻画方面的一些共通之处。
本论文将对青豆和小说中出现的女性角色进行分析，并通过与《千与千寻的神隐》的比较，从而解读《1Q84》这部作品。在此基础上，力求能总结归纳出村上春树笔下女性角色的特征。

关键词：村上春树 1Q84 女性形象
 
女にも不思議な物語
―――村上春樹『１Ｑ８４』における女性像分析
要旨
『１Ｑ８４』は、作家村上春樹の書き下ろしとして、『海辺のカフカ』（二〇〇二）から七年ぶりの長編小説である。この小説は、ＢＯＯＫ１〈４月―６月〉、ＢＯＯＫ２〈７月―９月〉とＢＯＯＫ３〈１０月―１２月〉からなっている。そして三冊の本は、発売後すぐミリオンセラーとなり、いまも依然好調な売れ行きを見せている。今までの村上春樹の作品の中でも爆発的なヒット作品と言える。
青豆という名のヒロインと天吾という名のヒーローは、十歳のとき一度手を握ったことがある。それから離れ離れになった二人は、各自の「トラウマ」をかかえながら、リアリティの感じられない日々を暮らしている。しかし、1984年に天吾と青豆は、それぞれちがったかたちで「さきがけ」という新興宗教に対する活動に巻き込まれていく。そして、自分が現実とは微妙に異なっている不思議な世界「１Ｑ８４」に踏み込んだことにも気づきはじめる。物語はこのように展開していって、ＢＯＯＫ１とＢＯＯＫ２では青豆の章（奇数の章）と天吾の章（偶数の章）が交互に描かれていて、ＢＯＯＫ３では二人の主人公を調べる牛河の章を加える。
今までの村上春樹の作品は、主人公はだいたい男性である。『１Ｑ８４』のように、女性が男性とともに主人公である上に、その女性が物語を駆動する作品はない。女性読者の多い村上春樹は、今回ようやく女性の目線で物語を描き始める。ところで、この作品を宮崎駿のアニメ『千と千尋の神隠し』（二〇〇一）と比べてみると、物語の構造や女性キャラの描き方など、いくつかの相似点が見つけられる。
本篇は、「青豆」および作品に登場する他の女性についての分析、そして『千と千尋の神隠し』との比較によって、「総合小説」の『１Ｑ８４』を解説しようと思う。そのうえで、村上春樹の描いた女性の特徴をまとめようと思う。
キーワード：村上春樹　１Ｑ８４　女性像

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